推しが幸せだったはなし
わたしは推しを推しはじめてからというもの、彼に全力で「幸せになってほしい」と思っていた
これは別に彼が不幸せだから、などではない
ワ~!!!!!!という元気担当であってもどこかほわほわしている彼は、まわりにある幸せにはちゃんと気づいていそうだし、そんな元気が少しなくなってしまえば元気になる方法も知っていそうだったから*1
ただただ痛々しいほど一生懸命すぎる、気を抜かず頑張る、だから、少しだけ肩の力を抜いていろんなことに期待して、笑ってほしい、ゆえの「幸せになってほしい」だった
なぜかステージに立つ姿はどこか自信がなさげで、泣きもする
モチーフソングがラブバラードだったとき、そのパフォーマンスは儚げでどこかへ飛んでいってしまいそうだった
こちらが愛をたくさんあげても*2知らんふりをするのか質が違うのか足りないのか
年明けに慕っていたメンバーが脱退してからますますそんな「幸せになってほしい」と感じることが強くなった
そんな中、先週10/6に秋田で行われた【The音楽祭in由利本荘】に足を運んだ
ずっと推しがしたいと願い続けていた秋田でのコンサート
彼が大好きだというSKY-HIの歌は、ひねったように世の中を見ていたわたしにはあまりにもしみすぎた、のと同時に、こんなにも恥ずかしいほどまっすぐな歌を聞いているのかと胸がじんわりかゆくなった
「思っているより世界は優しい」「夢に賢さを嘘に理解者を」というフレーズ、この会場以外で聞いていたら受け取れなかったと思う
そんなSKY-HIの次にはじまった超特急のステージ
なまはげ姿で登場し、推しのセンター曲、バッタマンが流れる
おそろしいほどの変顔をくりだし、盛り上がる会場
泣いちゃうのかな、大丈夫かな、という不安が一気に吹き飛んだ
ほんっとに楽しそうで、うわ~楽しいんだ!!やった!!すごい!!と次から次へと嬉しさと興奮を感じて涙が出た
MCではメンバーがずっと秋田でしたかったんだもんね!と彼に話を振ってくれてそうなんです~!と嬉しそうにしていたり、彼独特のイラストが描かれた衣装だったり、またそれをにこにこ紹介するところだとか、超えてアバンチュールという曲内では、リーダーに選ばれた推しが絶妙な竿燈まつりポーズをくりだしメンバーが困ったように笑うとか
そのひとつひとつが大げさだけどとてつもなく幸せで、わたしが思っていた「幸せになってほしい」とはこういうことだ、と気づいたし、十分に彼は幸せなんだ、愛されてるんだなと思った
メンバーが減ってしまったことでもう聞けないだろうと思っていたきれいな船出の1曲*3は過去も今も未来もぎゅっとまとめて輝くものにしようとしているのを感じて眩しかった
そんな少ししんみりした客席に「僕は逃げないよ信じるものがあるから」とアッパーチューンでしめくくるセットリストは大好きな推し、そのもので鳥肌がたった
秋田での初開通を果たした彼はたくさん笑ってたくさん踊ってたくさん楽しそうでたくさん嬉しそうで、あの船出の1曲は難しい顔をする瞬間が見えたけど、それもまた幸せに必要なからみみたいに見えて、たまになにかに恥ずかしがったりしてかわいくて、メンバーから贔屓にされて、それはもう幸せそうだった
終わったあと幸福の波がすごくて「どうしよう!わたしの推し!すごく幸せじゃん!」と隣に向けて話したりした
幸せになってほしい、けれどわたしの推しは今、何度も言うけど間違いなく幸せで、自分の目から見ても幸せそうで、そんなわたしも幸せだった
ホテルに着き、なんだろうこの気持ちは、とまた少し泣いた
昨年末、アリーナツアー中の超特急に対して思っていた
「素敵なこと幸せなこと楽しいことが1つでも多くありますように!」*4
これにつきるのだやっぱり、たぶんわたしが願っている幸せはそういうことだ
そのいいことは、きっと、少しだけ肩の力を抜いていろんなことに期待して、笑ってるときにやってきそうなので、ね
あしたも頑張る大好きな推し超特急6号車元気担当ユースケに嬉しいこと楽しいことが1つでも多くありますように!