ウラガワなんていらないさ

気分です。ポエマティックです。テクマクマヤコン。

ただ笑っている君を信じていたい

 

Bullet Train 5th Anniversary Tour 2017「Trans NIPPON Express」

 

8月8日に21都市23公演に及ぶツアーがラストを迎えた。

各地で感じた空気を忘れたくはないのと最終公演を終え、秋になり感傷的な気分になっているので擲り書き。

 

【4月29日】北海道公演 初日

前のりし、ユーキくんが食べたスープカレーを食べた、美味しかった。なんとなく気分が上がっていたのであてもなく路面電車に乗る。テレビ塔近くで下車して、そのままテレビ塔に登る。明日のツアー会場が見えた。ファンの子がたくさんいた。

公演前、モエレ沼公園に行った。自転車で2時間かけて公園内を散策。空の青も、芝生の緑も、噴水の白も、色が濃かった。中にあるイサムノグチギャラリーのようなところでまどろむ。ランプの光がやさしくて、さすがだなあと思った。なかなかハードな人生を送っていたみたいで、芸術家ってなんで苦労しかしないんだろうねと感じた。

コンサートがはじまる。客席に何度も降りてくるメンバーたち。ユーキくんがこっちにくるときすごくすごくドキドキした。ユースケくんは自分を推してくれている前の女の子に気づいて、あらま!ってしてた。なぜかほっとした。後ろを振り返ったらタクヤくんがいてメリーゴーランドみたいな。楽しかった。ふわふわしたまま飛行場へ向かう。最高だった。ずっとドキドキしていたかもしれない。次の日は東京でツーショット会だった。疲労と寝不足であまり記憶がない。最後の最後、ユースケくんに「大爆笑したい」と伝えたら一緒にしてくれていて、あぁ良かったと思ったし、大好きだなって思った。

 

【5月12日】神奈川公演

突然出張がなくなった。行ける!と思ってチケットを探したけど、ない。ありがたいことにご縁に恵まれ、譲って頂けることになった。行こうと思ったのもパンフレットでユースケくんが「生まれ育った神奈川は特別」というようなことを言ってたから。

この神奈川公演の前に森美術館へ行き、ハルシャ展へ行った。少し脳内が疲労気味だったんだけど、宇宙と人、この2つをたくさん感じることができた。昔にどこかで聞いてすごいと思った話「人が持っている脳細胞と銀河にある星の数は同じ、だから人もそれぞれ宇宙を持っている」ということを思い出して私のなにか、を少し肯定することができた。

神奈川といっても横浜ではない、横須賀。はじめてきた横須賀は不思議だった。駅前にはいろんな肌の人がいたり、港から見える海の遠くに軍艦があったり、曇り空にぬるっとしたじめっとした風が吹いていたのを覚えている。この公演、本当に楽しかった。あぁ超特急のコンサートってこういう楽しみ方をすれば楽しいのかと感じた。うまく言葉には出来ないんだけど。ユースケくんが絶好調で好きな人たちがこんなに元気に楽しそうだと、こんなに楽しいのかって。gr8est journeyの歌い踊る姿を見て、さっき見た横須賀の海を思い出した。遠くを見れば海、だけど、近くの水の上には軍艦、ゴミ。これからわたしもこの人たちもどうなっていくんだろうという不安と期待みたいな海だったな、と少しポエマティックなことを思った。金曜日だけに出ている時間の最終電車に乗って急いで帰った。あの日の気温はずっと忘れないんだと思う。

 

【6月4日】京都公演 初開通

友人と会う。京都は暑かった。本当に6月4日の京都は暑かった。縁切り神社に連れて行ってもらう。お札に塗れた石をくぐるのははじめての体験だった。美味しい宇治抹茶のかき氷を食べたあと歩き回っていたら気持ち悪くなり、そのあと散々だった。結局よろよろホテルに戻り、なんとか会場の最寄りまで行った。あの日以来、抹茶のものは進んで口に出来なくなってしまった。

京都公演の前、コーイチくんが難しいブログをあげていた。気持ちがぐるぐるする。どんなにしたい仕事をしていたって楽しいなんて感じることって少ないんじゃないの、それを言葉に出来て、発信できるのはコーイチくんだからだし、って少し気持ちが下がっていた。妬みだったのかも。公演がはじまってもなかなかもやもやがとれない。だけどコーイチくんとユーキくんペアが愉快だったとか、タクヤくん相手に女子になるタカシくんがかわいいだとか覚えてる。ユーキくんが8色のペンライトを持って盛り上げていたのを見て、今日はちょっといつも通りの雰囲気じゃないのかななんて思ってしまった。リョウガくんがアンコールで出てきたとき「そんなおいでませテンションでいいのかよ」っていつもより静かな客席に向かって諭す。ごめんねぇという気持ちで終わったコンサートだった。けれど、そんな気持ちでファンを返すのってどうなの、とか、思ったり。だけど外に出たら空がきれいな紫色で、少し空気が暑くて、もうすぐ夏だねって思った。さっきの気持ちを思い出して、わたしも彼らもアツいね、なんて。あの帰り道の景色ははっきり覚えてる。次の日は、寺社仏閣をまわって気持ちがすっきりしていた。

 

 【6月14日】武道館公演

この日も公演前に美術館へ行った。出光美術館。見たかった絵がたくさんあって、嬉しかったのだけど、いつぞやのツアーTシャツを着ていたので、少し浮ついていた。

物販整理券をもらい、無事におめあてのグッズを買い、とぼとぼ歩いていたら、そこになぜか高校時代の同級生がいた。偶然にもほどがある。二度見した。まず超特急のこと好きだなんて知らなかったし、高校を卒業してから結構経つ。なのに、こんな、武道館で。平日なのに、みたいな。

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(↑嬉しかったのですでに文字にしてる) 

武道館公演中、急に体調が悪くなり、はじめて会場の外へ出たりした。会場の外にも聞こえてきたもわもわとしたメンバーが話す声、それを上回る歓声。戻ったと同時に次の曲がはじまり、ユースケくんが「ぼくたちの愛を受け取ってください」と話し始まる壮大なバラード。座っていても見えた、表情。楽しかった。あとやっぱり健康がいちばん。楽しかったからか、はじめて次の日手の甲が筋肉痛になった。どれだけの力を込めてペンライトを握っていたのかな。日の丸の下でパフォーマンスする彼らが見れてよかった。あれは日の丸弁当ではありません。ハートを飛ばすコーイチくんも、30分ノンストップでパフォーマンスする彼らも全部、本当なんだと思った。

5周年おめでとう。

 

【7月2日】宮城公演

仕事終わりに駆け込んだ公演。ずっと、ずっと、特別で、心待ちにしていたもの。言葉に出来ないくらい最高だった。

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カイくんの笑顔のお話をしたときがあったのだけど、この日ばかりはわたしと同じ気持ちの人、誰もいなかったと胸を張って言える。不思議だったけど、誰も傷つかない空間が1秒でも存在する世界はここしかないんだなと思った。

そして、わたしは人の足音が大好きなんだけれど。アンコール、花道で楽しそうにトントン跳ね踊るユースケくんは何かのヒーローに見えたし、ぴょんぴょんする度になにかきらきらしたものがこぼれていたような気がした。

(ツイートを見返しても、やっぱり興奮していた)

例えば、誰かが誰かと笑い合っているのとか、興奮しているのだとか、ステージ上でも客席でも、いろんな人の感情がとても濃く見えた気がしてずっと笑っていたし、ずっと穏やかだった気がする。

武道館で再会した高校時代の友人と待ち合わせ、帰り道にスタバに寄り、ゲラゲラ笑った。なぜか動画を撮りまくり、今見返しても何がそんなに面白いのかみんな笑いすぎている。そしてみんなタカシくんが大好きだった。この日の半券が後日、洗濯されて出てきたときは悲しかったけど、それくらい楽しかった。幸せだった。この日を思い出すと、まだどきどきする。

 

【7月9日】三重公演

名古屋空港に着き、名古屋駅まで移動。暑さが体にきて、行こうと決めていた名古屋城はあきらめ、ひつまぶしを食べにいった。会場が少し駅から遠かったので早めに移動する、はずが、バスに乗り間違えてしまう。Google mapを見ていたら会場からどんどん遠ざかるのだ、面白かった。慌てて下車し、駅行きの時刻表を見たら1時間に1本らしく、暑い中、20分ほどかけて駅へ戻り、無事タクシーで会場へ着くことができた。

バルコニー席はとても見やすかった。BOX席のような形だったので特別感もあり、何より視界良好。この日はMy Buddyをフルで初披露!だった。三重公演、なんだかとっても愛を感じた公演だった。Wセンターがタクヤくんとユースケくんということで2人のやりとりにほっこりしたり、タカシくんに捧げるリョウガくんが見れたり。そんなリョウガくん、客席に降りてきたとき隣の席の女の子(リョウガくん色のペンライトを持っていた)に気づきふわ〜っと手を降った瞬間、女の子が崩れ落ちたのもそうだし、その女の子に「わたし見たから!!?」って嬉しそうにキレ気味で伝えるその子のお友だちもいいな、愛だね、って思ったりした。外に出たら空気がむっとして、もう夏で。ぎゅうぎゅうのバスに乗って駅まで戻った。プチ夏休みをもらえていたので、観光も兼ねて、伊勢神宮にお参りしたり、鳥羽水族館に行ったり、チープなクルージングをしたり、夏を満喫した。

 

【7月23日】神戸公演

宇宙戦艦ヤマト仕様の飛行機に揺られ、神戸に到着。到着早々、ピスタチオのソフトクリームを食べた。とっても美味しかった。そのあと、兵庫県立美術館へ。川辺に建っている美術館で外に出ると、水の音が聞こえて素敵な場所だった。サンシスターが力強く立っていてパワーがみなぎる。

神戸の会場はとても好きな感じ、だった。例えば客席にたどり着くまでエスカレーターを使用すること。そのエスカレーターから外の景色が見えるので、どんどん地上から離れていくのが分かるところ。スタバが入っているところ。とか。

MCのとき、去年のアリーナ神戸公演で美味しいお肉を食べているムービーを見せてくれた。きゃっきゃしている超特急の姿が見れて嬉しかった。カイくんがそれを見て「ほんとに超特急のこと好きだよね〜」って言っていて、これまた嬉しさが倍増。急にタクヤくんがオチョけ出して、それを会場みんなでマネしたのも楽しかった。地方公演ラストということもあり、アンコールでは各々バク転したり筋トレしたりする姿が見れてお腹の底から笑った。ホテルに到着し、動物ドラマを見たあとなぜか急によく分からない気持ちになって泣いた。遠くには神戸港が見えて、今日はとても楽しくて、でもわたしは明日の業務が不安で、次の日は早朝便で戻って頑張った。

 

【8月8日】東京公演

ツアーラスト。いつもであればどこか他の用事もつくるのだけど、台風のこともあり、今日はこの日のためだけに。スタバで時間を潰す。

とにかく楽しかった。メンバーも口々に「ラスト!」「8号車の日!」と煽ってくれるし、タカシくんは序盤ずっと「悔い残すなよ!」って言っていた、もうラストの空気を吸えている時点で悔いはないよ。Burnでメンバーひとりひとりに絡みにいったり、空手のフリを入れてきたユースケくんがかわいくてかわいくて、自分の温度がぐっと上がるのを感じた。FINALメドレーも武道館を思い出したりしてホール規模でも、こう、同じスケールと楽しさを味わえて、超特急がいればどこでも楽しいんだなと思った。アンコールでは当たり前に乱れていく姿を見て、笑った。お疲れさまでした、そしてありがとう。たくさんありがとうと言ってくれる倍くらい、わたしもありがとうと思ってる!やっぱりステージに立って歌って、踊って、笑って、爆発する超特急が大好き、という気持ちでわたしのツアーも終わった。

 

今回のツアーではセトリのバージョンが変わったり、ビジュアルポイを扱う格好良い演出を見ることが出来て、入るたび新鮮な気持ちで公演を迎えていた。

gr8est journeyを聴くと今でも各地方で見た景色や温度を思い出す。

ツアーラストの挨拶では泣くメンバーがひとりもいなくて、前向きな言葉から自信と達成感を勝手に感じれちゃったりして、ありきたりな言葉だけど、超特急という物語の1ページ...が出来上がる瞬間を目にできた気がして楽しかったし、切なかった。

 

ツアー前、季節の変わり目、よくOne Lifeという曲を聴いていた。その歌詞の中に「ただ笑っている僕を信じていたい」とあるように、今、ファンのわたしに出来ることはただ笑っている君を信じることだなあと、どこかの帰り道ぼやっと感じた。

たまに思うのだ。特別にならなければいけないお仕事をしてる彼らはどんな気持ちなんだろう、今いる場所をどう思っているんだろう、将来どうしていくんだろう、本当にしたいことってなんだろう、と。

でもきっと探したところで分かることではないから、ただ今その瞬間の楽しい嬉しいを表現してくれるものを信じる、信じたい、信じていたい。この話にも、別に答えはないし、求めてるわけでもないんだけど。でも、そういう、今わたしが思ってる「信じていたい」って、根拠はない、だからきっと誰のせいにもしない。軽くも重くもなく、カイくんが神戸で超特急に言ってた「ほんと超特急のこと好きだよね〜」くらい。

 

素敵なアニバーサリーツアーだった。いろんな景色や温度や匂い、表情を見ていろんな気持ちになった、気持ちの良いツアーだった。

年末のアリーナツアー、また、たくさんの見たことないもの、感情に出会えればいいな。