箱と幻のための忘備録
ここ最近、好きなことに理由をつけるのが嫌でたまらなくて
どうして好きなのかとか心揺さぶられたのかも考えるのが嫌で嫌で。
理屈っぽくなっちゃうのが嫌だったのかな。それもあるけどそうじゃなくて。
好きなことのボロが見えそうで、そしたら嫌いになってしまいそうで、嫌だったんです。
だけどきっと理由を掘り下げようが何しようが好きなことは好き!なんだよね。
わたしの感じることや考えることはわたしだけのものだし。
感覚に正解も不正解もないわけです。うん。
変わらないのです。どうしても好きなら何があっても。たぶん。
好きなことに何かあっても続けようとするしボロを見つけてしまっても見なかったフリをし続けるんじゃないかなって。
だから好きなことは好きでいいんだと思いました。
まとまりないけど。
こんな前置きしときながらこれと全く関係ないお話2つします
忘れないように。忘備録です。(話があちこち飛ぶよ!石は投げないでね!誰かさんごめんねごめんねー!)
「劇場という箱は人、演者を1番育てる。」というお話。
松竹座ってすごく不思議じゃありません?
異質だし、そこだけ流れている時間が違うし、あの難波の道に建つ松竹座という箱
わたししか見えてないんじゃないかって未だに思います。
素人新規のたわごとですが、つらつらと。
松竹座には数えることの出来る回数しか行ったことはないですが、毎回いつも以上にどきどきわくわくします。
大阪という、わたしにとっては馴染みのない土地で未知の発見に出会えることが嬉しくてたまらないし、
この人は怒る演技が上手だったのか、ここで涙を流してしまうのか、って新たな発見が多くある気がして。
驚くほど刺激になるんです。
松竹座で春、夏、冬とコンサートやお芝居をして、成長や発見が季節ごとにあって。
これってよく考えたらすごいことだと思うんです。
だって歌や踊りやお芝居のことをよく知らない人が観て、うわあパワーアップしてるって感じれるのってなかなか体験できないじゃないですか。
これこそ、劇場という箱が関西のジャニーズ、彼らを育てているのかもしれないなあと。
若さであったり、個人の力量ももちろんあるだろうけど
改めて松竹座で公演を続けていっている意味が見出せたように思いました。
同じ会場で続けて行くからこそはっきり見えてくる成長の証?
「あ〜松竹座へ行きたい!」と定期的に思わせてくれる魔術的な松竹座にまた行きたいです。
そんなに行ったことないくせに、いっちょまえに言いたくなる言葉です。
いつの間にか「松竹座=関西ジャニーズJr.」に会える場所。
関西ジャニーズJr.は松竹座を生かせる役割にもなっているよね
相乗効果になってるのかな。
「劇場で観る演劇は幻を観に行っているようなもの」というお話
これを聞いたとき思わず鳥肌がたちました。
「かっこよくない人がかっこよく見えるのは、その幻に恋しちゃうからなんだ」って最後に。
そうなのかなあ、アイドルって幻だもんなあ。
ずっと演じてくれてるのかなあ。架空の人を。
悲しくて儚いけど、だからこそ好きでいられてキャーキャー言えるんだと思います。
だってわたし普通の人間にキャーキャー言えないです。
どんなに実生活で好きな人がいたとしても名前のうちわやお顔のうちわ持たないし、
ましてや何枚にも及ぶ重いお手紙なんて書きません。
前お見かけしたものに「アイドルは偶像」って意味なんだというものを目にしました。
自分の人生もしかしたら犠牲にしてまで偶像を演じてくれてるのだったらどこまでも応援したいし
お金を払ってでも観に行きたいし
目に焼き付けていきたいなあ。
劇場、それこそ松竹座ではじめてお芝居をする関西ジャニーズさんたちをはじめて観たとき、
ああもう戻れないや知っちゃった戻れないって泣きそうになったのを今でも覚えています。
席は2階席だったのに。近くないのにこぼれ落ちてくるような煌めきに圧倒されました。
オープニングでもうだめだったの。びっくりするほど眩しかったんです。
どこに戻れないって思ってしまったかは考えても考えても分からないけれど、
多くの人が知らないことを知っちゃったって。嬉しさよりも悲しさが勝ったんです。
それはきっと幻が幻を演じていて、そんな幻を演じる幻をはじめて観て、そしてその幻たちにきっと恋しちゃったから。
この幻にする恋って絶対叶わないし、これ以上の人やものってないって思っちゃったから。
「観る人たちが好きな場面や人を勝手に切り取れる潔さが演劇など、生ものの良いところ」とも言いますが、
それってすごく楽しくて最高だけどすごく切ないから。
終わった後の言葉に出来ない虚しさは、わたしが見れなかった誰かの頑張りと煌めきのためにあるのかもしれないと気づいたら、その虚しさは絶対必要だと感じました。
きっとわたしが好きな重岡くんが
「松竹座も、重岡大毅もぜんぶウソだよ?幻だよ?」
って言われてもわたしが1度観てしまった幻にはずっと恋して夢を見続けていってしまうと思います。
そんな重岡くんはファンのことを「夢」という言葉で表現していました。
夢って掴めそうで掴めないよね、それっておこがましいけれどわたしと一緒?
同じものをみてる?鏡1枚を挟んでる同士?
ファンタジーの世界みたいで楽しいです。謎解き合戦。
幻だから好き。だぶんそうです。
箱の中でみる好きな人たちは幻度がぐんと上がります。
箱を出るとパッと今までの時間が嘘みたいに感じます。
ありそうでない、なさそうである絶妙なラインにわたしの好きなことたちはあるんだなあ。
そんな箱の中で桐山くんと神山くんが真冬にお芝居をすると聞いて
楽しみでたまりません。
11月に入って国立劇場のお偉いさまや女形で活躍してる人のお話を聞く機会がありましてこうなりました。
好きなもの連鎖。バババババン
すごく心が踊ったし、早く重岡くんたちがみたい!とも思ったし、
他の突き詰めたいことをしっかり突き詰めなきゃなと思いました。
終わりです。